歯を失ったり、全身に影響を及ぼす可能性のある歯周病の治療を致します。
歯周病とは
歯周病とは、細菌により炎症が起こり歯周組織(歯ぐき・顎の骨など)が壊されるため歯を支えることができなくなります。歯茎が腫れ、歯がぐらぐらして、咬むと痛くなり、最後は抜け落ちることがあります。
歯周病の原因
歯周病の原因は、歯に付着した歯垢(プラーク)の中の細菌です。しかし、原因はそれだけではなく、歯にかかる過大の力・口呼吸・タバコ・糖尿病など、身体の状態によっても左右されるのです。
歯周病菌の検査
歯周病原細菌をより詳しく調べます。
歯周病に最も関連があるといわれている3菌種を含む最大5菌種まで調べられます。
歯周病は一日にしてならず
歯周病の特徴は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどない点。
知らない間に悪化して気がつけばかなり進行していることが珍しくないのです。
歯周病は次の4段階で進行します。
初期歯肉炎
歯ぐきだけが炎症を起こす段階だが、歯ぐきが腫れて赤く充血したり、時には出血することもある。
初期歯周炎
歯ぐきの炎症が進んだ段階。歯と歯ぐきの境目が広がり、浅い「歯周ポケット」ができる。歯槽骨の破壊も始まる。
中期歯周炎
歯を支えている歯槽骨の破壊が進み、歯がぐらつき出して硬いものが咬みにくくなる。
歯ぐきはブヨブヨとして、ウミが出て口臭もひどくなる。
後期歯周炎
歯槽骨がほとんどなくなり、歯の根が露出する。歯は著しくぐらついて、最後には抜け落ちてしまう。進行すると外科手術が必要になる。ただし、歯周病の手術が成功しても、口腔衛生をおこたると再発して数ヵ月後には元の状態に戻ってしまうこともよくある。
歯周病の治療
初期歯肉炎の段階で適切な治療を受ければ、歯周炎になることを防ぎ、治療も比較的簡単です。
治療の内容は歯の面についたプラークや歯石をすべて取り除く必要があります。また、症状に応じて歯の咬み合わせの調整や歯の揺れを止めるために歯を連結することもあります。進行したケースでは小さな手術が必要となることもあります。治療後、効果の判定を行なったのちに健康な状態ができていれば定期的に歯周病の管理を行なって再発の防止につとめます。
骨再生療法
プラークや歯石を取り除くだけでは骨は回復しません。
現在、小手術の際にエムドゲインやリグロスといった薬剤を使用することで骨量の回復が可能となりました。